- コーポレートサイト制作のチェックポイント
コーポレートサイト制作時のAI対策はどうすればいい?
企業の顔とも言えるコーポレートサイト。これまで、その役割は「会社の情報を正しく伝えること」や「SEOで検索流入を得ること」に重点が置かれてきました。しかし近年、検索エンジンがAI回答を導入し、ユーザーの情報取得方法が大きく変わりつつあります。ユーザーは検索結果ページに並ぶリンクをクリックする前に、AIがまとめた要約回答を読むことが増えているのです。
この変化は、コーポレートサイトのあり方にも影響を及ぼしています。AIに正しく理解され、信頼できる情報源として引用されるための工夫――これが、これからの「AI対策」です。
▶︎ AI時代の情報発信で求められること
AIは従来の検索エンジンと異なり、「ユーザーの質問に答える」形で情報を提示します。その際、AIが参照するのは公式性が高く、データが整理された情報源です。つまり、企業が公式サイトで発信する情報が「AIの回答の材料」になる可能性が高まっています。
逆に言えば、情報が不十分だったり、更新されていなかったりすると、AIは別のサイトから引用してしまうかもしれません。これは、公式発表の場であるはずの自社サイトの存在感を薄めるリスクにつながります。
▶︎ 具体的なAI対策のポイント
1. 構造化データで企業情報を「読みやすく」する
人間の目には見えない部分でも、AIにとっては大きな意味を持つのが構造化データです。
会社概要、所在地、代表者、設立年、製品・サービスの仕様などを schema.org などの形式で記述しておくことで、AIはより正確に情報を理解できます。これは名刺を渡すようなもので、「この会社はこういう存在です」と明示する第一歩になります。
2. FAQコンテンツを「AIの教材」にする
AIが特に参照しやすいのは「一問一答」の形式です。採用、IR、製品サポート、CSR活動など、よくある質問を整理して公式サイトに掲載しておくと、そのままAIの回答に反映されやすくなります。
たとえば「この会社の強みは?」「最新のニュースは?」といった質問に対し、ユーザーがAIに聞いたとき、自社サイトのFAQが反映されれば、それだけで公式情報の露出機会を増やせます。
3. 公式情報の信頼性を担保する
AIは「信頼できる情報源」を好みます。信頼性を高めるためには、プレスリリースや公式発表を必ずサイトにアーカイブし、更新日や出典を明示することが重要です。これにより、他メディアよりも公式サイトの方が「確からしい」と判断される可能性が高くなります。
4. テキスト以外の情報にも配慮する
生成AIは今やテキストだけでなく、画像や動画からも情報を読み取ります。製品写真に適切なalt属性を入れる、動画には字幕や文字起こしを用意するなどの工夫は、AIの理解を助けるだけでなく、ユーザーの利便性向上にも直結します。
5. 指名検索と独自情報の強化
AIの普及により、一般的な検索キーワードからの流入は減少する可能性があります。そのため、
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・会社名やブランド名で検索されたときに必ず上位表示されるようにする
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・他には載っていない独自のデータや調査結果を発信する
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・SNSやニュースレターで直接の訪問経路を増やす
といった施策がますます重要になります。「この情報は公式サイトにしかない」という状態を作ることが、AI時代のトラフィック確保につながります。
▶︎ まとめ:AIに理解されることで、企業の存在感は強まる
コーポレートサイトは、単に「会社概要を載せる場所」ではなくなりました。AIにとっての教材であり、ユーザーにとっての信頼できる一次情報の源であり、企業のブランドを守る砦でもあります。
これからの時代、AI対策を意識して設計・運営することは、SEOやUXと同じように欠かせない要素になっていくでしょう。自社の情報を正しく、分かりやすく、信頼性高く伝えること――それが、AI時代におけるコーポレートサイトの最重要ミッションなのです。
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